地域医療連携

診療科・各部署紹介

週間スケジュール

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備考欄
【特殊外来】
 ◆造血幹細胞移植後専門外来 毎週月曜日午前8:30~午前12:00(要予約)

基本方針

県内には血液疾患を専門とする医療機関が多くないため、大分市内のみならず大分県下の患者様の診療を担当させて頂いております。
また大分大学医学部腫瘍・血液内科、大分医師会立アルメイダ病院血液内科、大分厚生連鶴見病院血液内科、健康保険南海病院血液内科、大分記念病院などの県内の血液疾患診療施設とも連携を取り診療しております。
外来は1階に計3室の診察室と処置室、病棟は6階東病棟と6階西病棟に合計35床の入院ベッドを有しています。
造血幹細胞移植や急性白血病に対する強力な化学療法を受けられる患者さんが入室する無菌室(クリーンルーム)が10床あります。
外来化学療法も積極的に行っており、患者さんの生活の質(QOL)を重視し、日常生活を送りながら治療を行えるようにしています。

治療方針決定とセカンドオピニオンについて

当科では定期的にカンファレンスを行い患者さんの治療方針について十分に話し合いを行っております。
標準的な治療のみならず、患者さんの年齢、体力、合併症などに合わせた治療も行っております。
もし他の医療施設で治療方針について相談や説明を受けるセカンドオピニオンについてもご希望がありましたら紹介状などを作成しますので主治医、担当医、看護師までお申し付けください。

診療分野

当科では白血病やリンパ腫、多発性骨髄腫といった血液悪性疾患から、各種貧血や血小板減少症まで血液の病気全般の診療をしています。
骨髄バンク及び臍帯血移植認定施設であり、自家末梢血幹細胞移植、血縁、非血縁の骨髄移植に加え、臍帯血移植も多く手懸けています。
さらに、エイズ拠点病院としてHIV/AIDSの診療にも従事しています。

診療体制

当院血液内科は主に医師6名、外来看護師2名、6階東・西病棟看護師で診療をしております。
他の診療科、検査部門、輸血部、放射線部、薬剤部、リハビリテーション部などの各部門とも連携を取り、最良な血液診療を提供することを目標にしております

診療内容

休日・祝日を除いた月曜日から金曜日まで外来診療を行っております。
毎日曜日担当の医師が新患/再来患者さんの診療をさせて頂いております。
初診の方は御紹介頂く医療機関からの紹介状、お薬手帳、人間ドックや検診の結果報告書などを持参され新患受付をされて下さい。
初診の受診の流れとしましては問診、診察の後、血液検査や骨髄検査、画像検査を行います。検査の時間も含め2~4時間程度の時間がかかります。
緊急性のある患者さんは即日入院となることもあります。
再来の方は再来受付を済まされた後に血液検査のある患者さんは2階の中央採血室で検査を済まされた後に、画像検査のある患者さんはレントゲンなどを済まされて受付2で受付をされて下さい。
血液検査の結果が判明するまでおよそ1時間程度かかりますのでご了承ください。
また緊急性のある患者さんの対応や入院患者さんの対応も行う必要がありますので待ち時間が長くなることもあります。
病状が落ち着いている患者さんや遠方よりお越しの患者さんでかかりつけや近隣の医療機関に受診をすることを希望される方は紹介をさせて頂きますので外来主治医もしくは看護師へお申し付けください。

造血幹細胞移植外来

白血病などの血液疾患に対して、健康なドナーさんから造血幹細胞の提供を受けて同種造血幹細胞移植治療を受けた患者さんを対象とした外来です。
移植治療後は、免疫機能の低下で感染症のリスクが高くなったり、新しいリンパ球による過剰な免疫反応が起きるなど患者さんの負担は大きいものがあります。
この専門外来では移植後患者さんの治療を行いながら、移植後に生じる様々な悩みの相談にも対応しています。

血液検査

赤血球、白血球、血小板数の測定、肝機能、腎機能、炎症反応(CRP)などの生化学検査、凝固因子の測定、輸血のための検査など。
一般検査は当日に結果が判明しますが、腫瘍マーカーや感染症の検査などは結果が後日判明するものもあります。

骨髄検査

骨髄は血液細胞を作る工場です。
原因の不明な血球減少、事前の検査で白血病などの造血器腫瘍が疑われる場合には骨髄の中での造血(ぞうけつ)の評価が必要で骨髄検査を行います。
外来でも安全に行える検査です。
・原則として腸骨(骨盤の後ろ側の骨)から行います。
・ベッドにうつ伏せになって頂き、消毒を行い清潔なシーツをかけます。
・その後皮膚、皮下、骨の表面(骨膜)に局所麻酔を行います。麻酔が効くまでの30秒程度痛みを伴います。
・その後骨髄穿刺針を挿入し骨髄液を2回吸引します。吸引されるときに痛みを伴います。
・骨髄穿刺針を抜き消毒を行いテープで固定し、あお向けになって頂き30分間安静にします。
・出血や痛みのないことを確認し終了となります。

画像検査

レントゲン撮影、CT撮影、エコー検査など必要に応じて行います。
また悪性リンパ腫の診断となった患者さんは病気の広がりを正確に把握するためにPET/CT撮影について提案させて頂きます。
PET/CTは当院では施行することができませんので別府市の大分先端画像診断センターで撮影して頂きます。

主な疾患

当科での診療対象となる主な疾患は以下のものがあります。
●造血器腫瘍
・急性骨髄性白血病
・骨髄異形成症候群
・急性リンパ性白血病
・慢性骨髄性白血病
・悪性リンパ腫(成人T細胞白血病/リンパ腫を含む)
・多発性骨髄腫
●造血不全
・骨髄異形成症候群
・再生不良性貧血
●各種貧血
・鉄欠乏性貧血
・巨赤芽球性貧血(ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血)
・溶血性貧血
・赤芽球勞
●出血性疾患
・免疫性血小板減少性紫斑病(特発性血小板減少性紫斑病)
・血栓性血小板減少性紫斑病
・播種性血管内凝固症候群
・先天性/後天性血友病

急性骨髄性白血病・急性リンパ性白血病

急性骨髄性白血病・急性リンパ性白血病は血液を造る骨髄の中で白血病細胞が増殖することにより赤血球、白血球、血小板が減少し貧血、感染症、出血症状を生じます。
また増殖した白血病細胞は全身を循環し様々な臓器へ浸潤(しんじゅん)することで呼吸不全、肝機能障害、腎機能障害、中枢神経障害などの臓器障害を生じます。
あらゆる年齢に発症しうる疾患で、適切な治療を早急に行わなければ生命に関わる疾患です。
骨髄検査を行い細胞の形態で診断をします。
診断後原則として入院して頂き寛解(かんかい)導入療法という強力な抗がん剤治療を行います。
急性骨髄性白血病では我が国で標準治療とされているJALSG AML 201プロトコールに従ってイダマイシン(IDR)+シタラビン(AraC)もしくはダウノルビシン(DNR)+AraC併用療法を行います。
急性リンパ性白血病はJALSGもしくはJSCT研究会の治療プロトコール、hyperCVAD/MA療法などに従って治療を行います。
寛解状態となった患者さんはその後原則として初回と同様の強力な化学療法「地固め療法」を行います。
場合によっては同種造血幹細胞移植も考慮します。
近年、急性骨髄性白血病は複数の疾患に細分類されるようになりました。
特に近年白血病細胞に認められる染色体異常や遺伝子異常により推奨される治療法が変わってきています。
抗がん剤治療のみでは再発をしやすい病型などでは各種ガイドラインや多数例での報告を参考にし同種造血幹細胞移植を考慮します。

骨髄異形成症候群

骨髄異形成症候群は血液の大元の細胞である造血幹細胞の遺伝子・染色体に傷がつき造血不全(貧血、白血球減少による易感染性、出血)を来たしたり、白血病のように異常な細胞が増殖したりする疾患です。
病状にはかなり幅があり造血不全が主な低リスク骨髄異形成症候群と白血病へ進展する可能性が高い高リスクの骨髄異形成症候群に分けられます。
根治を目指すためには骨髄移植を代表とした同種造血幹細胞移植が必要となりますが、血液の状態や年齢、合併症、ドナーの有無により決定していきます。
その他輸血療法を中心とした対症療法や免疫抑制療法、化学療法などが行われます。
また近年、造血幹細胞に生じた遺伝子・染色体の傷を治す脱メチル化薬のアザシチジン(ビダーザ)という抗がん剤治療が広く行われるようになってきました。
患者さんの状態により治療の方法が多岐に亘りますのでどのような治療がよいか担当医としっかりと相談されて下さい。

慢性骨髄性白血病

慢性骨髄性白血病はフィラデルフィア染色体という9番染色体と22番染色体の転座により生じた染色体が造血幹細胞に生じることにより血液細胞が増殖し続ける疾患です。
多くの患者さんは発症時無症状で検診や他の病気で血液検査をされた際に白血球や血小板といった血液細胞の数値が増加していることをきっかけに診断されます。
この無症状の状態を‘慢性期’と呼びます。その後治療がなされないと年単位で’移行期’へ、最終的には急性白血病と同様の’急性転化期’へ移行します。
現在も同種造血幹細胞移植でしか根治は困難と考えられていますが、この10年程度で治療内容は一変しました。
慢性骨髄性白血病はフィラデルフィア染色体により生じるbcr/abl遺伝子が作るタンパクが細胞の増殖に関与しています。
この細胞の増殖に関わるタンパク質の働きをブロックする薬、‘チロシンキナーゼ阻害剤’という分子標的薬が用いられるようになってきました。
第一世代のイマチニブ(グリベック)、第二世代のニロチニブ(タシグナ)やダサチニブ(スプリセル)などいずれも飲み薬での治療であり効果があれば内服を続けてくだされば病気をしっかりと抑えることができます。
当科でもいずれの薬剤を使用することができます。
患者さんの状態や副作用の出方などを十分に観察させて頂き、どの薬がよりよいかを選択させて頂きます。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は体を病原体などから守ってくれる白血球の一種の「リンパ球」が腫瘍になった病気です。
リンパ球は主にリンパ節や血液中に存在しておりますので主にリンパ節が腫れてきたり、採血の異常で判明します。
リンパ節は首まわり、股の付け根、脇の下など体の表面から触ることができる表在リンパ節と心臓の周りやお腹の深い場所にある深部リンパ節に分けることができます。
特に後者では自覚症状に乏しく中々気づかれないことが多いです。
悪性リンパ腫はホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫に分類されます。
非ホジキンリンパ腫はさらにB細胞リンパ腫やT/NK細胞リンパ腫に分類され、さらに細かく病気が分類されています。
病気の分類ごとで病状の経過や治療法が異なってきますので最初にしっかりと診断をすることが大切です。
悪性リンパ腫の診断はリンパ節生検というものでなされます。
リンパ腫があると思われるリンパ節を摘出し顕微鏡標本を作製し病理医が診断します。
通常診断には1~2週間程度を要します。
また病気の広がりも治療方針を決定するのに重要な役割を果たします。
CT検査、PET/CT検査、骨髄検査など様々な検査を治療開始前に行い、これらの結果が判明した後に治療を行います。
標準的なCHOP療法、B細胞リンパ腫に対しては分子標的薬のリツキシマブ、成人T細胞白血病/リンパ腫にはmLSG-15療法などを積極的に行っております。
低悪性度リンパ腫と言われる濾胞性リンパ腫などでは状況によっては経過観察も行っております。
また再発・難治の患者さんには救援化学療法を行った後にご自身の幹細胞を採取し凍結保存し、大量抗がん剤を行っていく自家末梢血幹細胞移植も積極的に行っております。

多発性骨髄腫

多発性骨髄腫は抗体というタンパクを作る形質細胞が腫瘍となった疾患です。
高カルシウム血症、貧血、腎機能障害、骨病変、免疫力低下などさまざまな症状を引き起こします。
頻度の高い自覚症状として全身倦怠感や疲れやすさといった貧血の症状や突然の腰痛などで発症する圧迫骨折などの病的骨折などが挙げられますが、実際には症状がなく採血でのみ異常を指摘され診断となる方々も多くいらっしゃいます。
診断には他の疾患と同様に骨髄検査を行います。
多発性骨髄腫の治療はこの数年で大きく発展してきました。
以前は他の疾患と同様抗がん剤治療が主体でしたが、B細胞リンパ腫のリツキシマブ(リツキサン)のように分子標的剤が用いられるようになってきています。
注射薬のボルテゾミブ(ベルケイド)、内服薬のレナリドミド(レブラミド)やサリドマイド(サレドカプセル)があります。治療効果も向上しています。
当科では多くの患者さんに初回の治療としてボルテゾミブを用いた寛解導入療法を実施します。
治療法は65歳を境界にして方針が変わります。65歳未満の若年の患者さんは自家末梢血幹細胞を採取し最終的には自家末梢血幹細胞移植を行う事を目標とします。
ご高齢の患者さんでは新規の分子標的剤を中心とした治療を継続していきます。
病気の状態や副作用などをもとにどの薬剤を用いて治療を行っていくのが良いか個別に考えて提案させて頂きます。

診療実績

血液内科年報2016

担当医紹介

部長 佐分利 能生

日本内科学会 総合内科専門医
臨床腫瘍学会 暫定指導医
日本医師会 認定産業医
日本エイズ学会会員
日本血液学会 指導医
日本輸血学会 認定医
日本感染症学会 指導医
インフェクションコントロールドクター
日本造血細胞移植学会会員

部長(血液・腫瘍科部)  大塚 英一

日本内科学会 認定医
日本血液学会 指導医
日本造血細胞移植学会会員

部長(輸血) 宮崎 泰彦

日本内科学会 認定医
日本血液学会 専門医
日本造血細胞移植学会会員
日本エイズ学会会員
日本輸血学会 認定医

主任医師
高田 寛之

日本血液学会 専門医
日本内科学会 認定医
日本造血細胞移植学会会員
日本感染症学会会員

嘱託医
奥廣 和樹

日本内科学会認定医
日本血液学会会員
日本造血細胞移植学会会員